2026年5月4日 · THE LAST EDITIONs 編集部
John Lobb Lopez 完全ガイド ── エルメス傘下が放つペニーローファーの頂点
7000ラストが生む絶妙なバランス。Double Monk が手がける Calf と Suede 4モデルで紐解く、Lopez 別注の世界。

エルメス傘下、英国・パリ・ノーザンプトンにまたがる最高峰の靴メーカー John Lobb(ジョンロブ)。同ブランドが世界に放つペニーローファーの代名詞、それが Lopez(ロペス) だ。
シンプルなセドル(鞍)型のペニーループ、絶妙にエレガントな7000ラスト、そして John Lobb ならではの極上のレザーワーク。本記事では、Lopez のメインラインから、Double Monk が手がける珠玉の別注4モデルまでを体系的に紹介する。
Lopez というモデルについて
モデルの位置づけ
Lopez は John Lobb のラインナップの中で、最も汎用性の高いペニーローファー として位置づけられている。
ドレスシューズとカジュアルの中間。ジャケットやスーツに合わせれば品格が出るが、デニムやチノパンに合わせても全く違和感がない。スーツが減り、ジャケパン・ノージャケット時代 の現代において、Lopez は John Lobb で最も注文される定番モデルの一つだ。
基本仕様(メインライン)
メインラインの Lopez 標準仕様は以下の通り:
- ラスト:7000(John Lobb のスタンダードなラウンドラスト)
- 製法:グッドイヤーウェルト
- アッパー:Calf Leather(カーフレザー)または Suede
- ソール:Single Leather Sole(シングルレザー)
- シルエット:丸みのあるラウンドトゥ、低めのバンプ
メインライン公式定価は £945(英国)から。日本国内正規取扱店では、関税込み税込で ¥260,000〜¥320,000 のレンジが標準。Calf 素材は若干高価で、Suede 素材はそれより少し安い。
7000 ラストの特徴
Lopez の足型 7000 は、John Lobb のラストの中で最もクラシックでバランスの取れた設計。
- ボールジョイントは標準的、極端に幅広でも狭くもない:日本人の足にもフィットしやすい
- トゥが緩やかに長く、上品な丸みを持つ:ドレッシーすぎず、武骨すぎない
- 甲はやや低め:すっきりとしたシルエット
普段の UK サイズの 0.5〜1.0 ダウン が一般的なフィッティング。John Lobb は他の英国靴と比べてやや大きめに作られているため、サイズダウンが推奨される。
Lopez を選ぶ理由
ペニーローファーは数多のブランドが作っているが、John Lobb の Lopez が選ばれる理由は明確だ:
- 革質:エルメスグループの一員として、最高峰の革素材を使用
- シルエット:派手さはないが、長く使うほど絶妙な美しさが分かる
- オーバーホール体制:日本でも修理対応可能、長期愛用に向く
そして、メインラインの定番カラー(Black Calf、Dark Brown Calf、Mahogany Suede など)に加え、各セレクトショップが手がける 別注品 の存在が、Lopez の世界観をさらに広げている。
Double Monk(オーストラリア)の Lopez 別注
メルボルンの Double Monk は、John Lobb との関係も深く、Lopez だけで複数のバリエーションを継続的に展開している。同店の別注品は メインラインにはない素材・カラー を狙ったものが多く、革靴愛好家から高い評価を受けている。
すべての Lopez 別注は基本価格 USD 2,495(約 ¥370,000〜¥390,000)で統一されており、素材違いで4モデルが揃っている。
Lopez × Chestnut Misty Calf

- 基本価格:USD 2,495(約 ¥370,000〜¥390,000)
- 素材:Misty Calf(ミスティカーフ)
- 特徴:マットな質感のチェスナットブラウン。Misty Calf は John Lobb 独自の革加工で、通常のカーフより少し霞んだような上品な発色
ビジネス・カジュアル両用のシンプルな上品さ。Calf 素材ならではのハリと、磨くほどに増す光沢。長く使えば使うほど味わいが増す、ど真ん中の選択だ。
Lopez × Dark Brown Suede

- 基本価格:USD 2,495(約 ¥370,000〜¥390,000)
- 素材:Calf Suede(Dark Brown)
- 特徴:深いダークブラウンのスエード。Edward Green の Mole Suede や Tobacco Suede と比べ、John Lobb のスエードは毛足が短く、より上品な印象
スーツでもカジュアルでもイケる、汎用性の最高峰。ベージュ・茶系のジャケパンスタイルに最も馴染む一足。
Lopez × Black Suede

- 基本価格:USD 2,495(約 ¥370,000〜¥390,000)
- 素材:Calf Suede(Black)
- 特徴:ブラックスエードのペニーローファー。一見シンプルだが、John Lobb で作るブラックスエードは、毛並みの整い方と発色の深みが他とは一線を画す
オールブラックのコーデや、グレースーツとの組み合わせで真価を発揮する。「上品なドレッシーカジュアル」を狙う上級者向けの一足。
Lopez × Parisian Brown Suede

- 基本価格:USD 2,495(約 ¥370,000〜¥390,000)
- 素材:Calf Suede(Parisian Brown)
- 特徴:4モデル中で最も明るい色味、パリジャンブラウン。「明るすぎず暗すぎない」絶妙なミディアムブラウン
ベージュ・カーキ系のパンツと完璧にマッチする。Dark Brown Suede よりさらにカジュアル寄り、季節感のある一足だ。
なぜ Double Monk が Lopez 別注の中心地なのか
世界の主要セレクトショップの中で、John Lobb Lopez の別注を継続的に展開しているのは Double Monk が抜きん出ている。理由は3つある:
- John Lobb との長期関係:Double Monk のオーナー Chris Featherstone が John Lobb と長年信頼関係を築き、独自の素材交渉が可能
- メルボルンの文化:オーストラリアは英国靴文化の影響が強く、ペニーローファー需要が安定
- 完璧主義のキュレーション:単に色違いを並べるのではなく、各カラー・素材の必然性を吟味
そのため、Lopez の別注を探すなら、まず Double Monk のラインナップから検討するのが王道と言える。
選び方のガイド
ビジネス・冠婚葬祭が中心なら
→ メインラインの Black Calf または Double Monk の Chestnut Misty Calf
正統派ど真ん中の選択。10年経っても古びない、Calf 素材の永遠のクラシック。
スーツとカジュアルの両刀使いなら
→ Double Monk の Dark Brown Suede または Parisian Brown Suede
ジャケパンスタイルと相性抜群。スエード素材で、フォーマル過ぎない上品さを演出。
個性的・上品な選択なら
「黒のドレスシューズだがスエード」という独特のポジション。グレースーツやモード系コーデに完璧。
サイズ感の注意
John Lobb の 7000 ラストは、英国靴の中でも やや大きめに作られている ため、普段履く UK サイズから 0.5〜1.0 ダウン を推奨。
例えば普段 UK 8 を履いている人は UK 7.5 または UK 7 を試すのが基本。ペニーローファーは紐締めができないため、サイズ選びは特に慎重に。
各ショップの実在庫は商品ページで最新を確認できる。詳しくは当サイトのサイズ感ガイドも参考にしてほしい。
結論
John Lobb Lopez は、単なるペニーローファーではない。
エルメスグループの一員として、最高峰の素材と職人技で作り上げられる、現代版ローファーの 頂点 だ。Calf の上品さ、Suede の汎用性、Black Suede の意外性──それぞれの素材が John Lobb ならではの仕上がりで生まれ変わる。
そして Double Monk のような世界的セレクトショップが、メインラインでは出会えない素材・色の組み合わせを世に送り出している。本記事と当サイトのJohn Lobb別注一覧から、あなたにとって最高の一足を見つけてもらえれば幸いだ。
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